福永光司

福永光司訳解の「荘子」が復刊していた。ぜひ買いたいが、これまたえらく高いなー。ほかにも訳注の人がいるのは、たぶん最新の荘子研究結果を反映させているのだろうと思う。たしか荘子のより古い文献が発掘されたとかで話題になってたし。

荘子自体を読みたいのなら森三樹三郎の本が一番シンプルで読みやすいのだが、ぼくが読みたいのは独特の名調子で荘子を語り尽くす福永光司の文章である。福永光司訳解の老子もそんなかんじで、老子を読むというより福永光司を読むというかんじ。実存主義的な解釈で、たしか、コリン・ウィルソンをはじめて知ったのもこの老子からだったと思う。

もういい買っちまおうか。

追記:朝日文庫のやつの復刊かと思っていたら、どうやら違うらしい。福永訳注本が乱立していて、ややこしいことになってる。