2013-01-01から1年間の記事一覧

フィリップ・ホセ・ファーマー/リバーワールドシリーズ

一種の漂流モノといったらいいだろうか。未知なる土地に放り出され、裸一貫で、おのれの知識とそこにあるものだけを頼りにサバイバルを繰り広げるという冒険物語は、いつだっておのれの本能を刺激し、わくわくさせられるものだ。古くはダニエル・デフォーの…

kobo glo購入

ねんがんの電子ペーパー端末を購入したぞ。中古だけど。 いろいろ調べてみた結果、自炊本中心なら改造の盛んなKobo gloがよいらしい。 紙みたいに読めると評判だが、もちろん紙よりはコントラスト比が低く、少し暗くなると読めなくなる。ライトを付けること…

SFマガジン

今月号はジャック・ヴァンス追悼特集か。ひさびさに買うか。

流行音楽

今さらながら「黒い週末」でももクロZに完全にハマっちゃった。ブラック・サバスそのものというよりも(もちろん小仕掛け・意匠はブラック・サバスそのものなのだが)、ギターで参加してた人間椅子みたいな70年代ブリティッシュ・ハードロックの見事な現代的…

読書メモ

・世界の歴史17 ヨーロッパ近世の開花 全体的には文句ないんだが、細かいところでは、ん?本当か?みたいなエピソードがあった。気になったのは、長篠の戦い(1575)での織田信長の業績がヨーロッパのブライテンフェルトの戦い(1631) に先んじて斉射戦術を行…

読書メモ

・ウィリアム・ギブスン「ニューロマンサー」。初めて読んだ当時は、電脳世界の描写がわけが分からなくておっぽりだしていたが、二度目に挑戦すると案外すんなり読めた。たぶんいろいろなところで、ギブスンに影響されたサイバーパンクの映像群を目にするこ…

三十年戦争びより

皆川博子「聖餐城」を読む。ドイツ三十年戦争を舞台にした骨太の歴史小説である。グリンメルスハウゼンの阿呆物語を読み終わって、現代人の視点から三十年戦争を描いた小説はないかと探していたら、かの幻想文学の大家、皆川博子が書いていると知って、小躍…

愛用品 乾電池WINCE製品 SHARP BRAIN

結局、カシオペアのパームサイズPC、E-65があっさり壊れてしまった。青空文庫にウィキペディアと活躍していた乾電池で動くWINCE製品だったが、いかんせん古くて調子が悪く、とうとう起動しなくなってしまった。ということで別の乾電池製品を探っていたら、い…

ゲド戦記

ゲド戦記を小学生以来ぐらいに読み直した。この小説をはじめて読んだ時にかんじた、あのどうしようもない恐怖は、こちらがいくら年を重ねても変わらぬ衝撃で蘇ってくる。霧を呼び寄せて敵を撃退するゲドに、共感というよりは恐怖をおぼえ、学院の中で増長す…

阿呆物語

上巻が絶版になっていたグリンメルスハウゼンの阿呆物語が復刊ドットコムに在庫が残っていたので、憂鬱が抜けないながらも、狂喜して小躍りしながら注文した。はたして本当に在庫が残っているんだろうか……。心配だ。ルネッサンスの時代の傭兵に興味がある人…