2012-08-10から1日間の記事一覧

影を見つめる――河合隼雄「影の現象学」

ずっと前、ユング心理学にはまりたての頃に読んだ本である。 著者は河合隼雄で、日本でユング派が人気なのも多分にこの人の功績が大きいそうな。学問というほど堅苦しくはないが、 人間であれば誰もがもつ「影」というイメージに焦点をしぼり、 神話や文学、…

アメリカの闇を切り裂くひとすじの光――デイビッド・フィッシャー「証拠は語る FBI犯罪科学研究所のすべて」

ほったらかしにしておいたやつの再読。もう絶版なのかよ。 けっこう情報量が多いわりに図が少ないので読むのがしんどいが、なかなかおもしろい。連続殺人犯、毒殺魔、爆弾魔、テロリスト、犯罪組織――人間が人間に対してできる残虐行為の限界を試そうとでもし…